コンセントを増設したい その3
前回までのお話
増設方法を紹介しているサイトには「電気工事を行うには電気工事士の資格が必要です」とよく記載されています。
詳細なやり方が載っていたりするので、これならできるかも!と思いやってしまう人も多いのでしょうが、それで家が燃えたらシャレになりません…。
そんなわけで私も資格を取ることにしたのが前回までのお話。
(ただし、資格があるからといって、家を燃やさないかどうかは別問題です。とにかく工事の際には知識と手順をしっかりする必要があります)
技能試験本番
恐ろしく手付かずの技能試験練習用素材。ちなみにブレーカーとPF管は子供のおもちゃになりました。
こんな状態で試験に挑んでる時点で上の文章も説得力はなさそうですが…。
技能試験は筆記試験と同じ会場でした。
注意点
- 工具は忘れちゃダメ、絶対
流石にいないと思いますが、工具を借りることは出来ないので忘れたらどうしようもできません。あと受験票も。筆記用具はおそらく借りられるっぽい感じでしたが、複線図を書くのに必要ですし忘れないようにしましょう。 - 時期的に風邪やインフルが心配
試験直接関係ないですけどね、私がうつって子供にうつしたら最悪なのでマスクをしていきました。上期の人は問題ないでしょうけど、もしかしたら部屋が暑いかもしれません。 - 机が思っていたより狭い
横長の机を二人で使う形でしたが、私が思っていた以上に机が狭かったです。特に奥行きがそれ程ないので作業スペースを上手くとる必要がありました。 - 周りがみんな職人に見える
作業着の人とか、使い込んだ工具を持ち込んでる人とかを見ると自分の準備不足を痛感しますが今更どうしようもありません。心乱されないよう気を付けましょう。
試験開始
受験上の注意や受験票の記入の後、材料確認タイムがあります。
この時点では問題冊子の中の資材リストしか確認できませんが、公表されている問題のどれが出されているか位はわかります、むしろわからないとまずいです。
私の場合は材料確認後にウォーターポンププライヤーと電工ナイフは不要そうでしたのでこの時点で工具箱にしまい、複線図をイメージして開始を待ちました。
作業開始から終了までの注意点
- 施工条件を読み込む
複線図は一度書いていればほぼ間違えないと思います。私も複線図だけはしっかりマスターしたので特に問題はありませんでした。しかし施工条件は違います。特にスリーブとコネクタの指定は漫然と練習と同じように取り付けたら逆に指定されていたということがあると思います(実際終了後に周りを見ると逆に取り付けている方がいました)。 - 複線図をもとに作業を進めていく
私はとりあえず省略部分から取り掛かりました。この辺はそれぞれ慣れたやり方があると思いますので。練習はケーブル長の計算(①指定部分150mm+②結線部分100mm+③機器接続分)がいまいちわからなかったのでこれでもかというくらい丁寧に長さを測りました、おかげで試験時間ギリギリに。①は問題文にあるし、②は固定ですし、③は機器にあてがってみれば大体わかるので今更ながらもっと適当でもたぶん大丈夫*1だったと思います。 - 「の」の字曲げ
調子に乗って2本同時に作ろうとしてストリッパーが斜めにズレて焦りました。地道に1本ずつでも大してロスはなかったような気がします。 - リングスリーブと差し込みコネクタが地味に厄介
配線ミスは即失格なのでしっかり確認してからと思い最後に結線したのですが、これが時間ギリギリで結構焦る羽目に。
差し込みコネクタの方は一応練習をしていたのと、1本ずつ挿していけるのでそれ程大変ではなかったのですが、リングスリーブは圧着しようとすると3本のうち1本がズレたりと中々上手くいかない。簡単だと思って練習していなかったのが響きます。一応可能な限り丁寧にとやっていたら心線を指に刺し出血する始末…色々なサイトの持ち物にばんそうこうが挙がっていた理由がわかりました。
何とか全ての差し込みと圧着を終えてはみ出した心線を落としたところでタイムアップ。40分の時間ギリギリでしたので、もう少し複雑な問題だったら時間切れになっていた可能性大です…。
見直しの時間が取れず、試験後にリングスリーブの圧着マーク*2を間違えていないか(複線図は間違えていないので、出血で焦って工具の位置をちゃんと確認したか思い出せず)急激に不安になりました…他はおそらく完璧でしたので、やらかしたとすればその1点です。
結果
そんなわけで結果が出る1か月後までが長かったですが、無事合格していました。
後日、免許交付申請をするのに印紙代として5,300円持っていかれました…おのれ。
結局、今回の一連の出費は約5万円となりましたが、一発で取れたので最小限の出費といってもいいでしょうか。
ちなみに
肝心のコンセントはいまだ増設できていません。
いざやるとなると面倒…。